岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 12月号

歴史ある干拓地の改修を効果的に推進 - コルゲートRFフリューム -

熊本・八代平野
天草諸島に囲まれた熊本県の内海・八代海沿いの、八代市を中心とする平野部は、江戸時代より干拓が行われて広げられた土地。現在も国営事業としての「八代平野土地改良事業」の推進を軸に維持管理・整備が行われており、約5,500haに達する農業地帯が維持されています。

本地区の農業用水路は、戦後の国の整備事業とこれに関連する県営土地改良事業等が継続的に実施され、水稲(すいとう)、い草及びトマトなどの複合経営に寄与してきましたが、近年、経年的な施設の劣化によりコンクリート構造物の欠損が生じているなど、農業用水の安定供給に支障を来していました。

農業用水路の改修工事にあたっては、冬季もい草や施設園芸などで農業用水利用者が多いため、仮設水路で用水の仮廻しを行い、用水利用を継続させる必要があります。

その中で、比較的流量が多く、仮設水路を設置する用地が確保できる「八代幹線水路」も水を止めずに利用を継続するための仮設の切り回しをしながら改修工事を進めることとなりましたが、その仮設水路として採用されたのが岡三リビックの提供する「コルゲートRFフリューム」です。
一般の鋼製コルゲート材と異なり水の流れに逆らわない方向に波付けされた部材を組むため粗度係数を小さく抑えることができ、流量を確保しながらより断面の小さい構造物とすることができます。

岡三リビックは、速やかなインフラ整備を支える資材としてコルゲートRFフリュームに注力し、全国拠点倉庫からの即応体制と、仮設材として買戻しにも対応する柔軟なサポートを提供しています。

工事概要

施主
九州農政局 八代平野農業水利事業所
工事名
八代幹線水路改修工事
施工会社
徳倉建設株式会社 株式会社杉本建設
商品名
コルゲートRFフリューム 2工区計約800m

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2022年12月号 PDF版

多数アンカー式補強土壁工法の施工管理がNETIS登録 - 多数アンカー式補強土壁工法 -


岡三リビックはこれまで自社工法「多数アンカー式補強土壁工法」の品質管理の高度化を長期的な課題として取り組んで来ましたが、このたびその成果をNETIS対象技術として登録することができました。
新しい管理方法は補強土材に取付けられているターンバックルのトルク値を計測し、クラウドストレージを介して遠隔地にいる発注者や補強土壁工法メーカーともリアルタイムで情報を共有、盛土材料の性状変化に対する早期の対応を可能にしていきます。

多数アンカー式補強土壁工法は、タイバーを介して壁面材と連結されたアンカープレートを土中に埋設しながら構築していく抗土圧構造物で、アンカープレートの発揮する支圧力が壁面に作用する土圧とバランスして安定を図ります。
タイバーはターンバックルが装着されていることで壁面の鉛直度を調整でき、これで全体の鉛直性を保持する構造になっています。このターンバックルの締め付けトルクを計測することで所定深度にあるアンカープレートの引抜き抵抗力の数値を導き、盛土の状態を間接的に把握することができるようになります。ターンバックルを用いる多数アンカー式補強土壁工法だからこそ可能な測定方法ということができます。

壁面調整のために回転させるターンバックルの回しやすさは反力となるアンカープレート周辺の盛土材の状態を反映していると捉え、施工中の土質の変化などがないかも含めアンカー材一本一本の単位で確認しながら施工。例えば現地発生土を用いるような場合においても所定の引抜き抵抗力が得られる盛土の状態であることを数値的に確認し,品質の高い補強土壁の構築が可能となります。

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