従来のコンクリート表面保護工法は色を付けることでコンクリート表面を完全に覆い隠す状態となり、躯体に異常をきたした場合、広範囲の表面保護を撤去しなければ異常箇所の特定ができませんでした。
そこで透明コーティング材をガラス繊維シートに含浸させることで高い透明度と強靭さを両立したのが「超薄膜スケルトンはく落防災コーティング」。施工後もコンクリート表面が透けて見えるので、クラックや躯体表面の変状が容易に目視確認でき異常個所の早期発見と必要部分だけのピンポイントで再補修を行うことができます。
また、ガラス連続繊維シートを使わない小片はく落防止機能付き保護工法「スケルトンクリアーコーティング」もご用意しています。
NETIS登録番号:CG‐120025‐VR
技術名称:超薄膜スケルトンはく落防災コーティング
- 工法の属性
- 【機能】 維持・補修
【用途】 維持・管理
工法の特長
コンクリート表面が透けて見える
従来工法と異なり施工後もコンクリート表面が透けて見えるため、異常箇所を素早く特定することができます。また点検精度も向上し、メンテナンスコストを抑制できます。
水蒸気透過性
コンクリート構造物から発生する水蒸気をコーティングの外に逃がし、外側からの水分は遮断します。この性能によりコーティングの膨れやはがれを抑制します。また、アルカリ骨材反応にも抑制効果があります。
シンプルな作業工程と使用材料
超薄膜スケルトンはく落防災コーティングはプライマーが不要で「透明特殊コーティング材」と「ガラス連続繊維シート」の2種類のみ、施工も容易で、従来工法に比べ30~50%も工期短縮が可能です。
スケルトンクリアーコーティングは「透明特殊コーティング材」を1回塗布で施工完了です。
超薄膜スケルトンはく落防災コーティング
スケルトンクリアーコーティング
柔らかい繊維
超薄膜スケルトンはく落防災コーティングに使用するガラス連続繊維シートは柔らかく、細かい部分の施工も可能です。
性能
遮水性、遮塩性、中性化抑制性、付着性、押抜き性能、耐候性、水蒸気透過性などに優れ、コンクリート構造物保護とはく落対策で長寿命化を可能にします。
実績
2009年から2019年まで600件以上の施工実績と10年以上のモニタリングで変色がないことを確認しています。
適用事例
橋梁・橋脚・橋台、ボックスカルバート、トンネル、その他コンクリート構造物