岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 4月号

富士山麓の遊砂地整備で発生土活用 - SBウォール工法 -

日本一の山・富士山の麓には、八百八沢と呼ばれる多くの「野渓」が存在します。野渓には普段は水の流れはなく、初冬や晩春の大雨時に土砂を伴った流れが発生します。静岡県の富士市や富士宮市は富士山の裾野から連続する地形のまま海岸線まで続く一帯となっているため、勢いを保ったまま野渓から流下する土砂に常に悩まされてきました。
ここ「春沢遊砂地」も同様に富士宮市中心部へと流れ込む沢の中流域に設置する対策工として土砂を滞留させること、また減勢することを目的として計画されました。

その遊砂地建設現場で堰堤の非越流部に採用されているのが、岡三リビックが納入した外部保護材「SBウォール工法」です。非越流部には内部材に粒度調整しない現地発生土をセメントと攪拌した砂防ソイルセメント「INSEM工法」を、流下に直面する堤内側は軽量鋼矢板、堤外側はブロック壁面材と強度面に配慮しつつ複合部材による設計が適切化されているため、コンパクトな計画断面を実現します。上下流部材とも内側からの取付けで施工できるなどの工夫や内部材の敷き均し・締固めなど作業の簡略化で、通常のコンクリート打設に比べ工期の短縮やコスト縮減に貢献、また同時に環境負荷の低減も図ることができます。

工事概要

施主
国土交通省富士砂防事務所
工事名
令和2年度 富士山春沢遊砂地工事
施工会社
株式会社三与建設
商品名
SBウォール工法220.55m2

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2022年4月号 PDF版

広々展示で6つ子供もすくすく - 千葉市動物公園 -

千葉市動物公園は開園から四半世紀を迎え、様々な課題に対応しながら利用者により魅力的な施設となるために展示の刷新などを順次進めています。そうした中、絶滅危惧種として指定されているチーターを新たに迎えるにあたって、しっかりと生育環境を整えた展示施設を「平原ゾーン」エリア内に作ることとなりました。
その最大の特長が、アフリカの平原をイメージし、直線で60m、周回すれば140mもの全力走「チーターラン」※を見せることができる約1,250m2の空間。このチーターの施設と、隣接する同時オープンのブチハイエナ施設は岡三リビックが展示修景を担当しました。この平原エリアでは、平成28年にオープンしたライオン展示施設なども当社が施工したものです。

いずれも所々にアフリカ平原をイメージした小高い丘が設けられて周囲を見渡しやすいよう工面されているほか、ブチハイエナの展示には水浴び好きな生態を反映して広めの池を設置するなど、動物の個性に応じたリアリティある空間づくりがなされています。

一昨年、施設オープンに伴いオス3頭とメス4頭のチーターを迎え(現在はうちメス2頭が移籍)個々の相性を試しながら飼育し始めたところ、昨年6月に1頭が身ごもりなんと一気に6頭もの子供が誕生しました。この広々とした空間で6つ子達も健康に駆け回り、さっそく園の人気者になっています。
健康的な成長は種の保存の観点からも重要なこと。園はひとまずの目的を果たしたことに安堵しつつ、無事な生育と将来の移籍に向けた環境の維持のために奔走しています。

工事概要

施主
千葉市公園建設課
工事名
千葉市動物公園 チーター放飼場外整備工事
施工
林・埴忠造園建設共同企業体
商品名
ロッキーステージ等修景一式

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