岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 11月号

ヒグマとのリアルな遭遇! 旭山動物園えぞひぐま館 - 人工岩ロッキーステージ -

北海道旭川市の「旭山動物園」はこの春、大規模リニューアルとしてはおよそ9年ぶりとなる「えぞひぐま館」をオープンしました。
北海道の大自然をイメージした放飼場は奥行きと立体感があり、ところどころに植えられた本物の木々が空間を季節ごとに彩ります。
また堀で観覧エリアと隔てられた放飼場にはあえて実物の道路用ガードレールが柵として設置され、「動物注意」と書かれた道路標識を置くなど、実際に身近で遭遇する可能性がある野生動物を遠巻きに観察しているような雰囲気を醸し出しています。

代わって屋内放飼場は観覧者とガラス1枚のみで仕切られ間近でエゾヒグマを観察できることから、今までにない迫力を体感することができます。世界有数とされるヒグマ生息地・知床での生態と人との関わりについて解説した看板が設置されるなど、「えぞひぐま館」は現在の彼らを取り巻く環境を人々に深く知ってもらう役割も担う施設となっています。

広い放飼場はエゾヒグマにとって過ごしやすい木登りや水浴びなどもできる快適さを備えており、岡三リビックはこの空間の造形全般を担当。人工岩「ロッキーステージ」を用いた岩場は旭川からも近い大雪山国立公園内の景勝地:層雲峡の柱状節理をイメージして造形。エゾヒグマ生息地らしさの演出に貢献しています。

工事概要

施主
旭川市役所
工事名
旭山動物園( 仮称)えぞひぐま館新築工事
施工会社
廣野組・畠山建設・石田兼松八興建設JV
商品名
ロッキーステージ、擬木等

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2022年12月号 PDF版

第二東名IC盛土を盤石に保護 - 多機能フィルター-

「新東名高速道路」は、旧来の東名高速道路を補完し、より緩い勾配や大きいカーブ曲線の採用で最高速度120km/hの高速な交通の実現を目指した新たな東海道幹線です。2012年に一部が開通して以降、整備も順次進み、現在では予定全長の9割までが供用されています。
 残る区間は新秦野ICから新御殿場ICに至る約25km。既に工事は着手され早期の完成を目指しています。

新東名高速道路は適切な線形を確保するため各所で切土・盛土やトンネルを多く用いており、この新御殿場ICでの工事において、切土・盛土法面に多機能フィルターが採用されました。

多機能フィルターは、毛細根状の極細のポリエステル繊維で出来た不織布をネットで補強した積層構造を持ち空隙率97~98%のフィルター機能で表流水を適切にコントロール。雨水による衝撃をいなしつつ、土と種子の育成に必要で適切な水分を保持して、従来型緑化に比べ土壌保全効果が高く、活用条件にかかわらず安定して性能を発揮します。

例えば時間降雨量100mm相当の豪雨に対しても良好な排水機能で侵食を防止。表土に密着して土壌環境を保護し侵食の起きやすい土壌に適用することができるため、火山灰系地質で、切土による工区は勿論、切土を転用して盛土に適用する工区もある当地では特に重用されました。地産草本植物が根付きやすいよう工面され、地域の生態系と境目なく一体に馴染んだ緑化を目指しています。

工事概要

施主
中日本高速道路株式会社
工事名
新東名高速道路新御殿場IC
施工会社
矢作建設工業株式会社
商品名
多機能フィルター
SPタイプ  3,800m2 / MFタイプ 50,925m2

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