ジオプール工法

業界トップクラスの高い強度、容易な施工

ジオプール工法(AE-1、AE-1α、AF-1、AF-2)は、容器包装リサイクル法の適用を受ける再生オレフィン系 プラスチック(PP・PE)を原料に用いた環境負荷の低減と雨水の流出抑制を同時に実現する空隙率93%以上を有するプラスチック製雨水貯留槽です。
その部材は、レベル2地震動(例:阪神淡路大震災)や自動車荷重T-25 による長期荷重にも対応できる業界最高クラスの強度を有し、駐車場の下にも設置できる高強度プラスチック製品です。

施工状況

施工状況

工法の属性
【機能】 貯留・治水・排水
【用途】 駐車場/歩道/公園/建築

工法の特長

高い強度

ジオプール工法の本体部材は、AE-1、AE-1α、AF-1、AF-2の4種類があり、部材の概要を表-1に記し、許容応力については表-2に示します。
その高強度な製品の特長を活かし、以下のことが可能となります。

  • 土被り50cmとアウトリガー部に敷き鉄板を敷設することで、70tクレーン車での作業が可能(AE-1、AE-1αの場合)
  • 土被り70cmでT-25荷重の長期駐車が可能(AE-1、AE-1αの場合)
  • ジオプール槽上に土砂の仮置きが可能です。(AE-1の場合仮置きの高さ h=3.3m相当、AE-1αの場合高さ h=4.0m相当、AF-1、AF-2の場合 高さh=2.0m相当が可能となります。)

※上記(1)~(3)については、施工条件等ありますのでご相談ください。

 

表-1.ジオプール工法 部材の概要

名称 AE-1 AE-1α AF-1 AF-2
定義 再生オレフィン系樹脂(PP・PE)を使用して
射出成型機により成型した本体部材
AE-1の改良品 AE-1αの軽量品 AF-1の高さを
1/2とした部材
空隙率 93% 94% 95% 94%
部材重量 約5.0kg 約4.3kg 約3.0kg 約1.6kg

※ジオプール工法 技術認定書(2024年12月1日)、株式会社 日東ジオテクノHP資料より

 

表-2.照査用許容応力について

種別 項目 AE-1
(kN/m2
AE-1α
(kN/m2
AF-1
(kN/m2
AF-2
(kN/m2
鉛直方向 強度照査用許容応力 258.0 318.0 189.8 94.8
長期性能照査用許容応力 60.0 73.0 36.0 36.0
水平方向 強度照査用許容応力 155.2 169.0 99.7 98.7
長期性能照査用許容応力 48.2 48.2 30.0 30.0
地震時土圧照査用許容応力 201.7 219.0 129.6 128.3

※ジオプール工法 技術認定書(2024年12月1日)より

簡便な施工

ジオプール工法の部材重量は、最大5kg程度と軽量で接合もジョイントパーツで行うため施工が容易です。人力で1日当たり200m3程度の施工が可能であり、大幅な工期短縮が可能となります。またスタッキング効率が高い形状により小運搬や保管にも場所を取りません。

高い耐久性と耐震性

ジオプール槽は、地下に埋設するため紫外線や熱等による化学的劣化は発生しないと考えられています。
またクリープ試験結果より50年後の予測クリープ変位は許容値内にあるため必要な耐クリープ性能を有しています。
さらに本工法を用いた雨水貯留浸透施設は、レベル2に相当する地震動に対する耐震性能を有しています。
また補償対象条件により、10年間の対人・対物PL保険を適用しています。詳細はお問い合わせください。

点検と管理が容易

ジオプールは空隙率が高く簡便な構造であることを活かし、点検孔を設置して槽内部の目視点検や維持管理が容易に行えます。また流入土砂を特定の区画に導いて堆積させる土砂捕捉壁を設置することで沈砂桝や泥溜桝の機能に代替、長期的な浸透機能の維持を可能にします。
点検孔や土砂捕捉壁の部材もシステム化され、低コストで組み込むことができます。

土砂捕捉水透過壁 
特許権者:株式会社佐藤渡辺 
特許番号:特許第5334913

用途で選べる2タイプ

【浸透型】 保護シート(長繊維不織布)でジオプール槽を包み、底面及び側面から貯留雨水を徐々に地下に浸透させていきます。

【貯留型】 地下水位の高さなどの制限により貯留が推奨される場合、貯留型とします。貯留雨水の利用が可能な仕様とすることもできます。浸透型とはシート構造のみが異なり部材や工法、形状は同一です。

認証取得

  • 技術評価認定書(2024年12月1日):公益社団法人雨水貯留浸透技術協会
  • エコマークを取得:容器包装リサイクル法の適用を受ける再生プラスチックを原材料に使用

技術評価認定書

エコマーク商品

類型名:⼟⽊製品Version1.19
類型番号:131
認定番号:21 131 003
再⽣プラスチック98%使⽤

施工手順

ジオプール工法は2個を1ユニットとして積み上げ、上下左右を継手で接続しそれを遮水、透水、保護シートで覆うだけのシンプルな構造のため、施工はスピーディーです。

  • 1. 掘削工
  • 2. 基礎工
  • 3. シート工1
  • 4. ブロック組立て
  • 5. シート工2
  • 6. 埋戻し

施工例

  • 施工例1
  • 施工例2
  • 施工例3
  • 施工例4
  • 施工例5
  • 施工例6

この商品に関するお問い合わせ

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