お国自慢

岡三リビックの社員が持ち回りで執筆しているコラムです。
地元のおすすめや地域にまつわる豆知識など、面白くて役に立つ情報が満載です。

※お国自慢は毎月発行の岡三マンスリーに掲載されています。
岡三マンスリーはこちら

2026年度

福万来ホタル乃国

鳥取県日南町の「福万来(ふくまき)ホタル乃国」は、山のヒメボタルと川辺のゲンジボタルを同じ夜に楽しめる、全国でも珍しいホタル鑑賞地です。ヒメボタルは細かな点滅で林の低い空間一面を光で満たし、ゲンジボタルはゆったりした光で水辺に光の線を描きます。

例年は六月末ごろまでゲンジボタルが中心で、七月に入るとヒメボタルが増え、両者のピークが重なるときは“光の大饗宴”が始まります。
観賞の時間帯は20時から21時前後が目安で、街灯がない闇に目が慣れてくるほど景色が際立ちます。地域の方々が森や水辺を手入れし、野生の蛍を守り続けてきたからこそ出会える風景です。その地道な活動は、環境省からも「生物多様性保全上重要な里地里山」として選出を受けています。

観賞の際は懐中電灯やスマホ画面の明かりをできるだけ控え、フラッシュ撮影はせず、静かに歩いて「地上の星」をそっと見守るのが福万来流です。
なお、現地への勝手な立入りは制限されていて、鑑賞には入国料の支払いと「道の駅にちなん日野川の郷」発着のシャトルバスの予約が必要。来訪を検討される方は事前の情報確認をおすすめします。

さるぼぼ

私の出身地である岐阜県北部の飛騨地方には「さるぼぼ」と呼ばれる人形があります。飛騨の方言で「猿の赤ちゃん」という意味であり、「猿」と「去る」の掛け合わせから、「災いが去る」「厄が去る」という願いを込めた縁起物の名付けでもあります。
見た目は真っ赤な体で黒い頭巾を被り、顔がありません。一見不気味にも感じますが、子供の成長や健康、安産、良縁を願うお守りともされています。また、顔が描かれていないことで自由に表情を想像でき、嬉しいときは笑顔に、悲しいときは泣いているように見えるとも言われています。

さるぼぼの原型は、飛騨の厳しい冬から子供たちを守るために母親や祖母が作った手製の人形にあります。かつては白や秘色など様々な色布で作られていましたが、天然痘の流行をきっかけに魔除けの力があるとされる赤色が主流になりました。それ以外にも青・ピンク・金色など様々な色の風水さるぼぼ、ねこぼぼ・うさぼぼなど他の動物化、妊婦姿の「子福さるぼぼ」や忍者装束の「忍者さるぼぼ」など多種多様な変容を遂げています。 お土産としてのインパクトも良いので、飛騨高山を訪れることがありましたら、一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。

種差たねさし海岸

私の出身地・青森県八戸市の太平洋岸、種差海岸から蕪(かぶ)島までの距離8キロほど海沿いは、たくさんの見どころが詰まっています。

スタートの種差海岸は三陸復興国立公園にも指定されている大きな公園です。ここは約650種の四季折々の花々、荒々しい岩肌が露出する磯浜、波打ち際まで広がる天然芝生地など異国情緒を感じさせる、八戸を代表する景勝地です。

そこを過ぎると、広大な砂浜が広がる大須賀海岸があります。この砂浜の砂は不純物が少なく、踏みしめるとキュッキュッと音が鳴る「鳴砂(なきすな)」が特徴です。その周囲には、「快(・)水浴場百選」にも選出された白浜海水浴場やかつて旧日本軍のレーダーが据えられていた葦毛崎展望台などもあります。

そしてゴールとなるのが蕪島(かつては島だったが今は地続き)です。小高い島の中央に蕪島神社を祀るほか、ウミネコの繁殖を間近で観察できる国内唯一の場所として天然記念物にも指定されています。

それぞれ場所ごとの特色に加えて、一帯全体が素晴らしい絶景のルートです。皆様も八戸市を訪れた際にはぜひドライブにいかがでしょうか。

ページトップへ