岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2024年 7月号

林業専用道の冬季工事を工期短縮
- グランドセル砕石舗装工法 -

静岡県浜松市
静岡県浜松市は東海工業地帯の一端として様々な機器の工場が太平洋沿岸に集積していることで知られますが、実はその内陸側、市域の66%は森林で占められており、東海地方屈指の林業地帯ともなっています。
近年、市ではその競争力の向上を図るため林道や林業専用道の整備を推進、自動車や伐採機械を隅々まで往来容易にする環境づくりが図られています。

そうした事業の一環として計画された「林業専用道石切線」は当初、コンクリート舗装で計画していましたが、冬季の施工となることが想定されました。冬季はコンクリート養生に時間がかかり工期が厳しくなると予想されたことから、養生期間が不要な「グランドセル」を用いた舗装工事へと計画が変更されました。

グランドセルはハチの巣状の構造を持つジオシンセティックスで、展開した空隙部分に砕石を充填し転圧することで拘束補強効果を発揮して、通過車両の荷重を分散しつつ轍掘れの発生を抑える丈夫な道路を構築することができます。
使用する部材が少なく、作業は展開・充填・転圧の繰り返しのため施工フェーズもシンプル。柔軟性にも優れており、路面の形状や曲がりに容易に対応できます。
また、原料の高密度ポリエチレンには耐候安定剤が配合されており、長期にわたる太陽光線、風雨等への高い耐候性も確保されています。加えて酸性土・アルカリ性土(石灰・セメント安定処理土)に対しても高い耐性を有しています。 

工事概要

施主
浜松市天竜森林事務所
工事名
森林環境保全整備事業
林業専用道石切線開設工事
施工会社
株式会社渡辺兄弟工業
商品名
グランドセル 約1,800m2

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2024年7月号 PDF版

能登半島地震 幹線の迅速復旧に貢献
- EDO-EPS 工法 -

石川県・のと里山海道
今年の1月1日、「令和6年能登半島地震」が発生。M7.6、大規模な地殻変動を伴うもので、石川県を中心に多くの被害をもたらしました。
半島での地震ということで被災地に到達可能な支援ルートが限られる中、それら国道や自動車専用道が大工事概要能登半島地震 幹線の迅速復旧に貢献EDO-EPS 工法石川県・のと里山海道きく被災。特に、県庁所在地である金沢市と半島中心部の穴水町を結ぶ「のと里山海道」は複数個所で陥没が発生するなど被害が広範囲で、一刻も早い復旧により生活再建を加速していくことが求められました。
そこで一部工区に岡三リビックが納入したのが発泡スチロール軽量盛土「EDO - EPS工法」。土砂やコンクリートの約1/100の重量で軟弱な地盤に負担を掛けず、人力でも施工できるハンドリングの良さで、厳しい施工条件下においてその威力を発揮します。
関係者の尽力により、同道も3月には下り能登方面が全線仮復旧。支援の拡充と物流の回復に弾みを付けました。

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工事概要

施主
国土交通省北陸地方整備局
工事名
令和6年能登半島地震
能越自動車道道路啓開工事その7
施工会社
株式会社安藤・間
商品名
EDO - EPS工法 388m3

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