大動脈のバイパスを災害に強く
- 多数アンカー式補強土壁工法 -

三重県中勢バイパス
国道23号は、中京地域を横断的に結ぶ幹線道路で、三重県内においても産業・観光における南北の大動脈として、また地域の生活道路として重要な役割を果たしています。しかし同道は、多方面からの交通が集中することにより、主要交差点を中心に深刻な渋滞が慢性化していました。
そこで渋滞解消のために計画されたのが国道23号中勢バイパス。三重県鈴鹿市から同松阪市に至る延長33.8kmのバイパス道路です。平成5年の一部開通を皮切りに段階的に整備が進められ、令和5年11月19日にようやく全線が開通。これによって周辺地域の交通渋滞が緩和し、より多い交通量を受け入れられるようになりました。
三重県沿海部は伊勢湾台風を例に挙げるまでもなく度々の水害に悩まされてきた地域のため、同道のルートは山間部、沿海部それぞれから距離を取り想定される災害を避けるよう考慮され、加えて盛土によるかさ上げもなされています。

この道路整備計画の最終区間となった鈴鹿(安塚)工区では、ほぼ全面的にバイパスに沿って民地と側道が迫っていることから「多数アンカー式補強土壁工法」による垂直壁の採用で、安定した盛土を実現しています。
多数アンカー式補強土壁工法は、開発以来四半世紀以上を経てその間各地の震災に遭遇していますが、安定性の高い工法であることが確認されています。
工事概要
- 施主
- 国土交通省中部地方整備局
三重河川国道事務所 - 工事名
- 令和2年度23号玉垣地区道路建設工事ほか
- 施工会社
- 丸亀産業株式会社ほか
- 商品名
- 多数アンカー式補強土壁工法 8,648m2
(複数工区合計)
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施工手順


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