岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2025年10月号

柔軟な補強土で道の駅整備に一役
- トリグリッドEX+トリパネル -

盛岡市道の駅「もりおか渋民」
岩手県盛岡市初の道の駅として4月に開業した道の駅もりおか渋民(愛称:たみっと)。市の南北の幹線である国道4号沿い、石川啄木が幼少期を過ごした渋民に新たに整備されたもので、岩手山(2,038m)や姫神山(1,123m)の壮大な眺望が最大の推しポイントです。
隣接する石川啄木記念館と散策路で繋がっており、盛岡北部の玄関口としてエリア一体で魅力を地域内外へ発信するとともに、地域農業の高付加価値化への取り組み等地域資源の魅力向上、世代を超えた関係人口の創出の場として活用できる多様な機能を併せ持っています。

国道や市道からこの施設へのアプローチとなる道路において、のり面の張り出しを最小限に抑える役割を果たしているのが、「トリグリッドEX」+鋼製壁面材「トリパネル」によるジオテキスタイル補強盛土工法です。
トリグリッドEXは柔軟で土との摩擦特性がよく一体性に優れ、急勾配盛土や長大斜面を経済的に構築できます。壁面材とも含め軽量で取り扱いが容易なため、クレーン等は不要。安定した盛土をスピーディに施工することができます。

本件の壁面勾配は1:0.6のため分類上は補強盛土工法となり、比較的軟弱な地盤に構築しています。また盛土材は主に砕石を使用していますが、植生に問題が出ないよう壁面裏のみ土砂を用いるなどの工夫を盛り込んでいます。

工事概要

施主
盛岡市
工事名
盛岡市道の駅建設(造成)工事
施工会社
樋下建設株式会社
商品名
トリグリッドEX 1,475m2
トリパネル 373m2(2擁壁計)

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2025年10月号 PDF版

一本二役で迅速に災害復旧
- PDR工法 -

JR北海道 石北本線
2023年の夏に北海道道央・道北を襲った集中豪雨は、道内各地に床上浸水など様々な被害をもたらしました。
この豪雨において、道北・旭川市と道東・網走市を結ぶJR石北線で路床に土砂流出が発生し運行を停止。緊急復旧工事に伴う代行輸送を余儀なくされました。

その復旧計画において何より重視されたのが、土中の水分の徹底的な排出。そのため、合計200本以上にも及ぶ排水パイプが設置されることとなりました。
ここで採用されたのが、岡三リビック提供の「PDR工法(排水補強パイプ)」です。

PDR工法は、打撃挿入の締固め効果により地盤の安定を高めつつ、ストレーナー加工されたパイプ形状により必要な排水機能を持たせた、一挙両得の工法です。
またパイプは高耐食性メッキによる防錆加工がなされているため、本設の永久構造物として安心して用いることができます。

類似工法との比較

その施工では大がかりな足場を必要としないため少人数かつスピーディーな作業が可能で、一刻も早い復旧を目指す対策工事に適した工法といえます。
約1,000m3の盛土の再構築を行ったこの現場では、途中に雨天休工を2日挟みつつおよそ2週間のうちに運行再開に漕ぎ着けることができました。

工事概要

施主
北海道旅客鉄道株式会社
工事名
石北線 上川・白滝駅間 災害復旧工事
施工業者
札建工業株式会社
商品名
PDR工法 213組

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