岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 9月号

現場発泡で背面法枠工の凹凸を吸収 -ウレタンLH工法-

富山湾に注ぐ一級河川・庄川。その支川である利賀川において、河口より約40km、富山県南砺市で国土交通省によって現在建設が進められているのが「利賀ダム」です。
当ダムは2,640万㎥の有効貯水量によって庄川流域の洪水の抑止と工業用水を含む安定的な利水源として計画されており、令和13年度の完成を目指しています。

同計画では現在、様々な付帯工事が進められており、工事用トンネル「利賀トンネル」の建設もそのひとつ。山間部で工事用ヤードに利用できる平場が少ないため、盛土をするなどによって創出しなければなりません。
そこで用いられたのが地盤への負担を軽減できる軽量盛土工法。当初は他の軽量盛土工法も検討されましたが、当施工現場では背面側にコンクリート吹付法枠工が施工されているため凹凸が多く、地盤形状への擦り合わせが困難なことなどが想定されたため、地盤形状への追従が容易な「ウレタンLH工法」が採用されました。

ウレタンLH工法は、アキレスエアロン- R(ノンフロン現場発泡硬質ウレタンフォーム)を現場にて発泡させる軽量盛土工法です。軽量性、耐圧縮性、耐水性に加え、現場までは液状材料での輸送となるため、輸送費が削減され、かつ仮置き場を省スペース化できるなど山間地の工事でのメリットを備えています。

工事概要

施主
国土交通省北陸地方整備局 利賀ダム工事事務所
工事名
令和2年度利賀ダムトンネル工事用ヤード整備工事
施工会社
中越興業株式会社
商品名
ウレタンLH工法 954m3

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2022年9月号 PDF版

管更生工法への関心高く -下水道展 '22東京-

去る8月2~5日、東京ビッグサイトにて、下水道の構築、維持管理から更生まで下水道に関連する様々なサービスや工法を一堂に集めた展示会「下水道展'22東京」が開催され、期間中は約3万人もの入場者を集めました。特に近年は更生工法による既設管の長寿命化や耐震化への改築のニーズが多く、各社とも様々な出展内容で会場を賑わせていました。

岡三リビックは同展に管更生工法「SWライナー工法」及び「J-TEX工法」両協会会員としてのブース出展のほか、日本管更生技術協会(JPR)の展示へも参画するなど更生工法関連を幅広くアピール。それぞれに多くの方々のご訪問を頂きました。

SWライナー工法

帯状の硬質塩化ビニル部材( ストリップ) を管路内で螺旋状に製管しながら更生管を形成します。ストリップかん合用の機具以外に特殊な機器は不要で、迅速かつ容易に管更生工事を進めることができます。
ストリップ材はオス・メス形状のかん合構造を採用し、製管時にかん合部に接着剤を塗布しながらスパイラル状に接合していくため、水密性の高い更生管が生成されていきます。屈曲部でもかん合部の外れがなく、耐震性試験でレベル2の地震動相当をクリア、また既設管との隙間は充填材が注入されるため、既設管と一体となった強固な管きょを形成します。

J-TEX工法

ガラス繊維製不織布に光硬化性樹脂を含浸した「SORS Liner」を用いる、紫外線照射による管更生工法です。マンホールから既設管内にSORS Liner を引込み送風機によってその内部を拡径した後に光照射装置「UVチェーン」を挿入し、管を形成していきます。
その施工は管径φ300mm×延長L30mの条件でわずか4時間程度と超スピーディ。UVチェーンにはカメラが装着されているため、常に高い品質を保持した仕上がりを実現します。また施工車両1台に施工機材と発電機及び材料等一式を積載できるため、経費縮減や作業員負担の軽減にも貢献します。

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