最大φ1,800 管更生で機能回復
- ARISライナー工法 -

鳥取県鳥取市大井手用水系
鳥取県鳥取市の「大井手用水」は、その敷設から400年を数える、地域農業の基幹水路。鳥取市中心部を流れかつて暴れ川ともいわれた千代川流域が数多くの堰で水位を調整した水路網として管理され、豊かな穀倉地へと作り変えられました。
時代を超えて整備されてきた市街の水路網。しかし、管路の中には老朽化によって漏水や送水効率低下をきたしたものも少なくありません。
そこで活用されるのが、既存管路を取替えることなく新品同様にリフレッシュさせることができる「管更生工法」。ここ古海地区の工事
現場では、岡三リビックの提供する「ARISライナー工法」が採用され、総延長400m弱がスムーズな管路に生まれ変わりました。
特に一部の区間は管径1,800mmと、同工法で対応可能な最大径にて施工されています。

ARISライナー工法は、温水で更生管を形成する工法のなかでも「温水シャワーリング硬化」と呼ばれるもので、内部を温水で満たす必要がなく、かつ勾配路などでもムラのない仕上がりを可能にしています。
一作業あたり最大延長500m(施工条件による)の継ぎ目のない管路が形成可能なため耐震性にも優れ、薄い板厚と低い粗度係数とも相まって高効率な管路を実現します。
工事概要
- 施主
- 鳥取県東部農林事務所
- 工事名
- 大井手古海地区特定管水路(管渠更生)工事
- 施工会社
- 株式会社大晃工業
- 商品名
- ARISライナー工法 φ1,000 296m
- 工事名
- 古海第1地区取水管更新(管渠更生)工事
- 施工会社
- 大和建設株式会社
- 商品名
- ARISライナー工法φ1,350 44m φ1,800 44m
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2024年11月号 PDF版堤防土手上に超軽量盛土壁
- EDO-EPS工法 -

愛知県西尾市
愛知県西尾市の中心部と旧吉良町及び旧幡豆町を結ぶ一般県道西尾幡豆線は、西尾市内の重要な東西交通軸のひとつです。
当該地域周辺には自動車関連の工場が多く立地しているため、同道や北に並行する一般県道宮迫今川線などでは朝夕の通勤ラッシュ時を中心とした渋滞の発生が恒常化しています。また道路幅員が狭いため歩道が未整備の区間があるなど、従来は歩行者の安全性も充分には確保されていませんでした。
そこで、交通需要に応じた道路構造の適正化と歩行者・自転車が安全に往来できる空間の確保を主な目的として、同道のバイパス整備が事業化されました。
この新たなバイパス道が一級河川・矢作古川を越える箇所において、川の堤防道路の盛土に採用されているのが、超軽量盛土「EDO - EPS工法」です。
既存の堤防の構造を改変できない設計条件下において、EDO - EPS工法のブロックは土砂やコンクリートの約1/100の重量しかないことから大きな荷重をかけることなく垂直盛土を構築できたことがその採用理由でした。
また、盛土が河川に直接面しており堤防には施工機械等の配置が難しいことから、EDO - EPSブロックは壁面材一体型を導入し施工性に配慮しています。

岡三リビックはEDO - EPS工法はじめ様々なソリューションと商品で、困難な現場を解決に導きます。
工事概要
- 施主
- 愛知県西三河建設事務所
- 工事名
- 橋りょう整備事業県道西尾 幡豆線上横須賀橋床版工事
- 施工会社
- 長坂建設興業株式会社
- 商品名
- EDO - EPS工法1,052m3
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