竪穴式住居をモルタル造形で再現
- ロッキーステージ -

埼玉県狭山市
埼玉県狭山市の文化財として指定されている「今宿遺跡」。ここは奈良~平安時代にかけて形成された大規模集落の跡とされる場所です。1969年の発掘調査で発見され、竪穴式住居の遺構のほか土器や農具など様々なものが出土し、地域のいにえの暮らしぶりを垣間見せてくれています。
発掘からからほどなくして、現地には当時の所見に基づく家屋が復元されました。当時は遺構からそこまでの形にする復元事例が少なく注目を浴びましたが、それから50年の年月が経過したことで部材の老朽化も進み、またその外観も、以後の周辺の調査や学説とは相容れない部分が明らかになっていました。
そこで当地を歴史公園として再整備することと含めて最新学説に基づく家屋を改めて構築する計画が進められることになったのです。

最新の考察では当遺構の家屋は掘り込んだ竪穴に木の骨組みを傘のように架け、これに土を被せたものであると想定され、屋根頂部以外の外観が盛土の土塁のような姿であったとされています。
ただ、これを本当に土で作ってしまうと降雨等で掘れたり崩れたり、草が生えてきてしまうため、岡三リビックの人工岩「ロッキーステージ」の技術を用いたモルタル造形で土を表現。加えて屋根頂部の板張りとして想定している箇所も同様に造形で再現し、見た目をリアルに留めながらメンテナンス手間を縮減できる施設となるよう配慮しました。
岡三リビックは、全国の史跡や文化財、景勝地の整備においても学術的な知見を「ロッキーステージ」の職人技で再現致します。
工事概要
- 発注者
- 狭山市役所
- 工事名
- 今宿遺跡復元住居再整備工事
- 施工業者
- 株式会社狭山緑化土木
- 商品名
- ロッキーステージ(擬土、擬木)
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ラクパネ -
● 2.5t/m2 のコンクリート側圧に耐えるパネル強度
● 軽量性・重機不要の人力施工(800 × 400 × 30mm 約20kg/枚)
● ガイドによる上下パネルの簡易な接合作業
● 型枠解体作業を排除し工期短縮に貢献
● 結合位置の自由度が高いため傾斜カーブの追従や乱積み意匠が可能
● リングコネクターにステンレスを採用剥落への耐久性を確保
● 塩害対策など耐久性を考慮した製品を用意

高い施工性によりブロック積みと比較して作業効率を大幅向上、全体工期を約11%低減します。
(施工面積約4.7m2想定)

パネル表面は、「美しい山河を守る災害復旧基本方針」(国土交通省水管理・国土保全局)で目安とされる輝度標準偏差11以上・明度6以下を満足しています。


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