古代遺跡を爬虫類が占拠!? 動物園をより楽しく
- 人工岩ロッキーステージ -
沖縄県沖縄市
「沖縄こどもの国」は、沖縄県内で唯一の動物園や「ワンダーミュージアム」「ふるさと園」などで構成される複合施設です。県外からの誘客も見据えた独自性ある展示内容を目指し、近年目覚ましいリニューアルを遂げ進化し続けています。
クマ舎など「里山の迷宮」エリア整備(「岡三マンスリー」2022年1月号記事)に続いて新たに整備されたのが、「密林にある遺跡」をデザインコンセプトとして亜熱帯地域の哺乳類や爬虫類を展示する「ハンターの潜む秘境」エリア。子供に人気のワニ・カメ・蛇など爬虫類やジャガー、オオアリクイなど十数種の動物を立体的な視点から観察できる施設です。
この展示施設は全体として熱帯雨林に残されたいにしえの文明遺跡をイメージし岡三リビックの「人工岩ロッキーステージ」によって造形さ
れており、石造建築の表現とともに、展示するワニなどをモチーフとしたレリーフや文様をあちらこちらに散りばめています。
また展示空間どうしを複雑に配置しエギゾチックな樹種やツタ等で順路を装飾することで、先を見通ししにくくしながらちょっとした探検家
気分が創出されるよう順路も工夫されました。
岡三リビックは、同施設をはじめ日本各地の動物園で展示空間の造形を数多く担当。動物達の生態に迫り興味をもって観察できる場所づくり に日々奮闘しています。
工事概要
- 発注者
- 沖縄市企画部プロジェクト推進室
- 工事名
- 沖縄こどもの国ワニ舎周辺エリア整備建築工事
- 施工業者
- 仲本工業株式会社
- 商品名
- ロッキーステージ約950m2
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2024年6月号 PDF版リーフマット
- 低密度ポリエチレン被覆綿材の高耐久性築堤マット -
従来、港湾等で用いる築堤マットは亜鉛めっき鉄線製のかごが主で、耐用年数は約3年程度とされ主に仮設用として使用されることが多い資材でした。
しかし、ポリエチレンアイオノマー被覆線材を使用した「リーフマット」は耐久性試験で50年以上相当の数値を実現。また柔軟性と剛性の両立により、ケーソン周辺の根固め工や漁礁・増殖礁等にも利用できます。
その秘訣は被覆材と心線の材質どうしの強固な密着。亜鉛アルミ合金めっき鋼線の心線が保護され、錆の発生を抑えることで長いライフスパンを実現しています。
「リーフマット」は、鉄錆が常識であった様々な場面においてメンテナンスコストを大幅に下げることができる商品です。
<強度>
心線に亜鉛アルミ合金めっき鋼線を用い(引張強度1,000N/mm2以上:従来製品の鉄線に比べ約2倍の引張強さ)、強度に優れます。
<耐久性>
リーフマットの被覆線は耐摩耗性に優れ、接着強度70N/cmを有しておリ、海水浸入を防ぎ50年以上の耐久性を実現。本設としても使用可能です。
<生物共生>
中詰め材の空隙が多様な生物の棲息を促すだけでなく、被覆線に石灰藻などが付着することで摩耗しにくくなり、マイクロプラスチック化を防ぎます。
<用途>
柔軟性と強度を備えていることから、海岸周辺の様々な用途に適用が可能。リーフマットに繁茂した藻が豊かな生物層を呼び込むなどしています。
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2024年6月号 PDF版