岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2025年11月号

供用済路線の狭あい空間で軽量盛土施工
- EDO-EPS 工法 -

名古屋環状2号線
愛知県名古屋市の「名古屋環状2号線」は並行する2路線「名古屋第二環状自動車道( 以下「C2」)」 と「国道302号(以下「 302号」)」からなる名古屋都市圏の幹線道路です。1971年の事業化から実に50年を経て2021年に全線が開通となりました。引き続きさらなる利便向上に向け暫定2車線の302号の4車線化工事が行われており、クロスする名古屋鉄道との踏切の廃止なども含めた交通のスムーズ化が推し進められています。(出典元:愛知国道事務所資料より)

名古屋環状2号線は、全線にわたってC2と302号が並行して建設されていますが、高架道路を設け二層化するなどで用地を抑えた計画になっています。環状路線の東側区間においてはC2が半地下にあり302号の上下線が地上両脇にオーバーラップする配置が多く見られます。

この半地下式区間の一部にあたる本現場において、既に供用されているC2や側道など周囲の交通に影響が及ばないよう配慮しつつ増設車線を施工できる工法として選定されたのが、岡三リビック提供の超軽量盛土EDO - EPS工法です。
定形の軽量ブロックを配置していく作業が主体のためスピーディに施工でき、道路の設計としても直接基礎で済むため、工区全体として経済性に優れた工事となっています。

工事概要

発注者
国土交通省愛知国道事務所
工事名
令和5年度 302号守山地区東部道路建設工事
施工会社
太啓建設株式会社
商品名
EDO - EPS工法 1,041m3

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2025年11月号 PDF版

用地の厳しいランプ整備を推進
- 多数アンカー式補強土壁工法 -

滋賀: 国道1号バイパス
今年8月、滋賀県内の国道1号「栗東水口道路Ⅰ」と主要地方道「大津能登川長浜線(馬場・上砥山工区)」が開通しました。2道路の北側には国道1号本道が並行しており、朝夕を中心に走行速度低下や渋滞が慢性的に発生していましたが、その交通環境改善が期待されています。

類似工法との比較

県道大津能登川長浜線は、琵琶湖の南岸に位置する瀬田唐橋(大津市)から長浜駅(長浜市)までを結んでおり、今回延長3.0kmの工事が完了し東端で栗東水口道路とも接続して計画区間が全通。滋賀県南部地域バイパス路としての機能を発揮。なお、両道とも計画4車線道路の暫定2車線開通となっています。

この県道整備区間において、ランプ部の盛土として使用されているのが「多数アンカー式補強土壁工法」。地盤改良の規模を抑えることができる垂直壁であること、また類似他工法に比して補強材長を短くできることなどがその選定理由でした。

多数アンカー式補強土壁工法は岩石材料から砂質土まで様々な土質で安定した盛土を形成するなど多くの利点と高い経済性を持つ国産補強土壁工法。レベル2地震動に対する耐震性が織り込まれ、既往の大地震動の作用に対してもその安定性の高さが報告されています。

工事概要

施主
滋賀県南部土木事務所
工事名
大津能登川長浜線補助道路整備工事
施工業者
西村建設株式会社
商品名
多数アンカー式補強土壁工法(202m2

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