岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2020年 7月号

山あいの防災・減災をより万全に - 地下貯留槽ジオプールAE-1 -

広島県神石高原町は県東部・備後地域の山あい、人口9千人弱の自治体です。2004年に4つの町村が合併して発足したもので、これまで町役場庁舎は旧三和町のものをそのまま使用していました。しかしこの建物は近年の耐震診断で倒壊の恐れありと判断されたため、平成29年度より新庁舎建設計画がスタート。現在は設計も完了し造成工事を進めています。

同町では平成30年の西日本豪雨での災害の記憶も新しく、災害対策は重要な課題の一つとなっています。そのため新庁舎計画の一環として敷地内には雨水の一時滞留のための地下貯留槽「ジオプールAE -1」が設置されることとなりました。  

ジオプールAE -1は再生プラスチックを材料にしながら最大土被り3.3mの高い耐荷重性能を持ち、施工中の工事車両の通行や完成後の地上部の利用も可能(条件付き)。当計画でも上部は来庁者用駐車場として整備される予定です。
 そして高強度であると同時に空隙率93%と高容量な製品デザインと軽量簡便な施工により、整備効果の高い施設を迅速に完成に向けることができます。

土砂災害が多く、平成30年7月豪雨災害も記憶に新しい同町では、防災性を高めた新庁舎の早期の運用が待ち望まれています。

物件概要

施主
神石高原町役場
工事名
神石高原町庁舎・病院敷地造成
施工
児玉建設株式会社
商品
ジオプールAE -1
規模
1,720m3

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2020年7月号 PDF版

「錆びない沖縄柵」で地域インフラに貢献 』沖縄リビック(株)

沖縄の年間観光客数はいまやハワイを超えるほど。サンゴ礁で囲まれたエメラルド色の海には熱帯魚があふれ、その異国情緒は多くの人に癒しを与えてくれます。しかしこの年中高温多湿な亜熱帯気候と海の影響を強く受ける環境が、実は沖縄の構造物に錆と劣化という負の影響を及ぼしています。
県内自治体の多くが塩害による構造物の劣化に悩まされており、沖縄の構造物の錆びる速度は本州の太平洋沿岸部に比べて10倍にもなるとの、琉球大学工学部・下里教授の報告※も出ています。
海岸沿いのフェンスなどは5年程度で錆び付くためこの取替え工事は各自治体に大きな財政負担となっています。

そこで活躍するのがトワロン(株)が開発した「低密度ポリエチレン被覆線」。耐食性や耐摩耗性にすぐれ弾力性、柔軟性を合わせ持つIR被覆鉄線です。
その優れた特徴のひとつが塩害への強さで、塩水噴霧試験では40年程度の耐塩性が確認されている(JISZ 2371準拠・10,000時間)ほか、促進暴露試験では紫外線への60年程度の耐候性(JISA 1415準拠・12,000時間)も示しています。

岡三リビックグループの沖縄リビック株式会社はこの低密度ポリエチレン被覆線を地場に広めるべく沖縄でフェンス製作会社の株式会社大進商会とタッグ、県産品のひし形金網「錆びない沖縄柵」を誕生させました。
同社は防蛇フェンスやマングース侵入防止柵、ワイヤーメッシュ、ひし形金網などを製造する地場の線材二次製品のパイオニアとして知られており、多くの商材が本土から船で運ばれてくる沖縄にあって県産品として容易に材料が入手できる安心感は同社の大きなアドバンテージとなっています。
イニシャルコストこそ従来品より高めなものの、30年以上というライフサイクルはランニングコストが大きく抑えられる上に景観面でも健全で良好な状態を保ち続けることが可能になります。
私達は人々のより豊かな生活を支えるインフラの構築・維持・更新に寄与する企業でありたいと考えております。

※於インフラメンテナンス国民会議沖縄フォーラム(2019年)

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