岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2020年 6月号

除雪基地新設の空間を創出 - 多数アンカー式補強土壁工法 -

国道192号線は、徳島県徳島市から愛媛県西条市までを東西に結ぶ四国の幹線道路のひとつです。県境となる山間部は冬季には降雪もあり、特に平成26年12月にはこの地域には珍しい時間降雪量25cmという「ゲリラ豪雪」の発生により130台もの車両が立ち往生してしまう事案も発生しました。
こうした災害への対応として、道路を管理する国土交通省四国地整備局徳島河川国道事務所では、路面情報の迅速な提供や利用者への冬用装備の啓蒙といったソフト面の強化に加え、除雪作業の即応体制の整備も図られることとなり、同道が四国を南北に縦断する国道32号との結節点のある徳島県三好市内には新たに除雪ステーションの設置が進められています。   

この工事では、もともとあるチェーン着脱用の退避スペースを大きく拡張する形で除雪車両待機場を設けており、国道と周辺地盤との高低差を盛土で埋めつつ民有地に影響を与えないよう最大限に平場を設ける設計とするため、多数アンカー式補強土壁工法が採用されました。
従来はただの法面だった空間が整備によって活用され、今年度の冬期までに車庫など建屋も設置しての使用開始が見込まれています。

物件概要

施主
国土交通省四国地方整備局 徳島河川国道事務所
工事名
平成30-31年度 除雪ステ-ション造成工事 
施工
株式会社 北岡組
商品名
多数アンカー式補強土壁工法
規模
544.4m2

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UAV(ドローン)で補強土壁の維持管理を支援

岡三リビックは補強土壁の維持管理技術のひとつとして、点検の初期値をドローン(UAV= Unmanned AerialVehicle)で撮影しておくことを提案しています。
ここで適用する技術は、グループ会社の株式会社ジオデザインが取り組んできた技術の応用です。同社では、社会資本の維持管理対策として従来より無線ロボットによる導水管路調査などを手掛けてきました。

これまで構造物の建設地調査や完成後の維持管理に際して人が踏み入りにくかった場所でもドローンであれば容易に到達し、静止画・動画を撮影することが可能です。竣工時に補強土壁の出来形をドローンで撮影・記録しておくことで、以後の点検時や地震等による変状や変形等が発生した場合には、その時点の出来形データと比較することで速やかに対策検討を進めるなど基軸データとして活用することができるのです。
ジオデザインでは撮影データをもとに三次元座標に変換するソフトウェアを備え、現場測量対応を充実。オルソモザイク画像(立体的な歪みを補正した写真)の生成も可能です。

JUIDA※認定資格者による操縦で、現地調査もスムーズに進行。もちろんPR用の一般的な空撮動画・静止画撮影可能です。

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