宇都宮の新しい顔、路線整備に一役 - 多数アンカー式補強土壁工法 -
「宇都宮芳賀ライトレール「ライトライン」(以下「ライトライン」)」は、栃木県宇都宮市に新たに誕生した低床式新交通システムです。ライトラインは自転車や自家用車、バスとの連携、バリアフリーの徹底など、これからの都市運営における様々な課題を見据えながら計画され、昨年8月に、宇都宮駅から東に延びる14.6km区間の営業がスタートしました。
ライトラインは従来不足していた東西方向の交通軸として新設された関係上、南北方向の幹線道路である国道4号及び国道4 号バイパスとの交差は避けられません。幸いいずれも立体交差とすることで双方の交通に支障のない設計が実現しており、このうちバイパスに対しては、その盛土の一部にボックスカルバートを設置してLRTを通しています。
このボックスカルバートのウイング部は当初、現場打ちコンクリート擁壁との想定でしたが、施工性の向上と工期を短縮するため「多数アンカー式補強土壁工法」の採用となりました。多数アンカーは類似補強土壁工法と比べて補強材の長さ現道の盛土への影響も極力少なく済みます。
また、このボックスカルバートをオーバーパスするように設けられた歩道を支える盛土部には、「トリグリッドEX」を用いた補強土壁も適用されています。
工事概要
- 発注者
- 国土交通省関東地方整備局
- 工事名
- 新4号下平出国道横断函渠設置工事
- 施工会社
- 清水建設(株)
- 商品名
- 多数アンカー式補強土壁工法 76m2
トリグリッドEX 177m2
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2024年1月号 PDF版「さびない沖縄柵」優良県産品登録、特別賞受賞! - トワロンIRワイヤ -
岡三リビックのグループ会社・沖縄リビックが取扱う防錆仕様フェンス「さびない沖縄柵」が、昨年10月、沖縄県推奨優良県産品に登録されるとともに令和5年度の工業系製品部門審査員特別賞を受賞しました。
同商品は、亜鉛めっき鉄線に低密度ポリエチレン被覆を強固に接着した線材「トワロンIRワイヤ」を用いて製造したもの。この線材は塩害や紫外線に強く、塩水噴霧試験で40年以上、紫外線の促進暴露試験で60年以上という耐候性が確認されており、海岸沿いなど、従来品では容易に錆が進行する環境下においてその威力を発揮します。
周囲を海に囲まれた沖縄は錆と無縁ではいられません。沖縄リビックは「錆びない沖縄柵」の拡販によって広く県民のメンテナンス労力の軽減を目指しています。
こうした「さびない沖縄柵」の特性や開発理念が沖縄県により認められ、このたびの優良県産品での受賞となったもの。沖縄リビックはこれからも、地域に寄り添いその需要を丁寧に拾った商品の展開で独自のカラーを出していきます。
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