岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 2月号

埠頭の防災性向上へパラリンクを敷設 - パラリンク工法 -

徳島小松島港は四国東部の紀伊水道沿岸のほぼ中央に位置し、奈良時代の古くから阿波三大要港として栄え、県内のみならず大阪、神戸、和歌山など近畿経済圏をつなぐ四国の要衝として発展してきました。
定期航路として徳島・和歌山間があるほか、平成8年以来東京・徳島・新門司間の定期便が運航され、地域の発展を担っています。
同港を取り巻く環境は、本州四国連絡橋や四国縦断自動車道の供用開始によって大きく変化しており、海外からの大型貨物船や大型フェリーの寄港に対応する埠頭の整備を進めているほか、大規模地震発生時の緊急物資輸送拠点として活用できることを目的として整備を行っています。

こうした戦略的拠点について、その防災能力を向上すべく液状化時の盛土変形の抑制対策を取ることとなり、埠頭に接続する道路部分において岡三リビックが提供する盛土・地盤補強用ジオシンセティック材「パラリンク」が採用されました。
パラリンクは、軟弱地盤の表層部分や盛土内の底部に近い位置に敷設し、盛土の安定を図ることができます。パラリンクを構成する縦帯は、強度の高いポリエステル繊維を並行かつ密に引き揃えて芯材として用いており、その繊維束をポリエチレンで被覆しています。パラリンクは、その縦帯を等間隔に並べ、面状補強材として地盤の中に敷設することによって土構造物の安定に必要な強度を発揮します。

工事概要

施主
徳島県東部県土整備局
工事名
徳島小松島港(沖洲外地区) 舗装工事
業者名
有限会社丸廣工業建設
商品名
パラリンク50L 4,290m2

PDFでご覧になりたい方はこちら

2022年2月号 PDF版

スマートで経済的に管更生ソリューション - 農業用水管路更生工 ARISライナー工法-

北海道の農業というと、広大な土地を活かした酪農のイメージが強いですが、実は品目別産出額割合で米は新潟につぎ全国2位、野菜は全国1位(令和元年度統計)と農業全般で大きな存在感を放っています。
そんな農業立国・北海道の公共施設は高度経済成長期以降に集中的に整備されており、今後一斉に更新時期を迎えようとしています。そのため社会情勢を踏まえながらインフラの長寿命化や機能の適正化といった戦略的に維持管理・更新等に係るコストを縮減・平準化することが急務となっています。

そこでこの取り組みに向けて、平成27年に道は所有全施設を対象とする「北海道インフラ長寿命化計画(行動計画)」を策定しました。行動計画では個別施設ごとに長寿命化計画を策定し、これに沿った維持管理・更新を進めることとしています。  しかし実際には容易に更新が進められない施設もあり、例えば地面下に埋設された管きょなどが相当します。これを開削して改修することが困難であることがひとつの課題となっています。

こうしたニーズを汲んで生み出されたのが、埋設された管きょの内部にCIPP(現場硬化管)を形成し非開削で管路を更生することのできる「ARISライナー工法」です。
 ARISライナー工法のCIPPはポリエステルフェルトとポリエチレンフィルムの積層に熱硬化樹脂を含侵しガラス繊維で補強。これを管きょ内へ水圧を利用して反転しながら挿入した後、温水又は温水シャワーリングにより熱硬化樹脂を加熱・硬化させシームレスな更生管を形成します。サイフォン部など勾配のある管路や1.0MメガパスカルPaまでの高内圧がかかる管路でも大規模な仮設を必要とせずに施工できるため、たいへん経済性に優れています。
ARISライナー工法は充分な耐久性を確保しつつ材厚を極力抑えることで既存流量を確保し、最大延長500mのシームレスでスムーズな管きょとすることで既設管に生じていた損耗や漏水からくるロスを取り戻すことができます。

工事概要

施主
北海道空知総合振興局 北部耕地出張所
工事名
経営体 桜川第2地区65工区
施工
富岡・双葉経常建設共同企業体
商品名
AIRSライナー工法  Φ900 L=75m

PDFでご覧になりたい方はこちら

2022年2月号 PDF版
ページトップへ