ロッキーステージ

⼈⼯岩景観⼯法

人工岩ロッキーステージが初めて土木分野で採用されてから約30 年、ゲリラ豪雨等による土石流や台風による高波といった自然災害を幾度となく乗り越えて、各地の景観を守り続けています。
近年の世界遺産、重要文化財、有形登録文化財、歴史文化遺産、ジオパーク、かわまちづくり等、観光地や景勝地における建造物の景観対策への要望の高まりを受け、当社では様々なソリューションをご用意して対応しています。

祖谷のかずら橋とロッキーステージ

実績集

工事名
白骨隧通し護岸工事
施 主
国⼟交通省北陸地⽅整備局松本砂防事務所

〔天然記念物〕
長野県の白骨温泉を流れる名勝「隧通し」。岩盤を急流が削って穴を開けた天然のトンネルです。しかし岩盤の風化と侵食が進んでおり、今後もし岩盤全体が崩壊した場合に河道を塞ぎ下流域が氾濫することが懸念されました。そこで壁面はコンクリートで固めタイロッドや鉄筋で補強、そして元の自然の岩盤を再現するために人工岩ロッキーステージが採用されました。国特別天然記念物「白骨温泉の噴湯丘と球状石灰石」として指定された地域の景観を大事にしつつ、流域の安全を確保しています。

工事名
善徳護岸工事
施 主
国⼟交通省四国地⽅整備局四国⼭地砂防事務所

〔国指定重要有形民俗文化財〕
日本三大奇矯のひとつとして知られる「祖谷のかずら橋」。その昔は断崖を通らなければ辿り着けない「秘境」でしたが、今では大型バスの停まれる大駐車場も整備され、多くの観光客が押し寄せています。このかずら橋からも見える祖谷川のコンクリート護岸は人工岩ロッキーステージによる修景と補強が施されており、日本有数の地すべり地帯である善徳地区の景観と安全を両立しています。

工事名
富士吉田市立歴史民俗博物館リニューアル外構工事
施 主
山梨県富士吉田市

〔世界遺産〕
富士山が世界遺産に選定され、多くの観光客が山梨・静岡を訪れています。山梨県富士吉田市にある歴史民俗博物館「ふじさんミュージアム」は、富士山を中心とした展示内容への変更と老朽化対策の一環としてリニューアル工事を行いました。駐車場から入り口に続くスロープ部には、高低差を調整するためのジオグリッドによる補強盛土とその表面に人口岩ロッキーステージによる溶岩風の修景が施されています。

工事名
北上川上流花巻地区護岸工事
施 主
国⼟交通省東北地⽅整備局岩⼿河川国道事務所

〔国指定名勝〕
岩手県の北上川と猿ケ石川の合流点にある「イギリス海岸」。イギリスで見た海岸を連想させる泥岩層が露出することから宮沢賢治がそう名付けました。これに隣接する護岸の補強工事が行われた際、その風景を壊さないようにと人工岩ロッキーステージが採用され、泥岩層を見事に再現しています。

工事名
甲府昇仙峡線(馬車道) 災害防除工事
施 主
山梨県中北建設事務所

〔国指定名勝〕
御岳昇仙峡は山梨県甲府市の北部に位置する渓谷です。長い歳月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩・奇石と清澄で豊富な水の流れを見ることができ、「日本一の渓谷美」と言われています。その昇仙峡への入り口にある短いトンネルの坑口部を補強することとなり、人工岩による修景が施されました。

工事名
輪名沢外林業施設景観形成工事
施 主
山梨県富士・東部林務環境事務所

〔国指定名勝〕
「富士には月見草がよく似合ふ」この一節で知られる太宰治の小説「富嶽百景」の舞台が山梨県の「天下茶屋」。太宰が長く滞在したその茶屋から見る富士の姿は、古くから富士見三景の一つとして数えられています。ここに向かう峠沿いや裏山には土砂災害を防ぐ谷止工と呼ばれるコンクリート構造物が設置されていますが、コンクリートが剥き出しで景観を損なっていたため、人工岩ロッキーステージやエージング⼯法にて修景されました。

工事名
鹿児島220号 牛根麓西地区改築工事
施 主
国⼟交通省九州地⽅整備局⼤隅河川国道事務所

〔県指定名勝〕
鹿児島県のシンボル桜島は北岳・南岳の2 つの火山からなる複合活火山で、今も噴煙を上げ灰を降らせています。鹿児島は近年、九州新幹線の開通や外国人観光客の増加等により年々訪問者数が増加しており、桜島を一周する周遊道路もサイクリングやドライブを楽しむ観光客で賑わっています。その大隅半島から桜島に合流する交差点沿いの擁壁には、桜島の熔岩をモチーフとした人工岩ロッキーステージが採用されています。

工事名
七つ釜下流砂防ダム災害復旧工事
施 主
国⼟交通省北陸地⽅整備局湯沢砂防事務所

〔全建賞※受賞〕
新潟県中里村の名勝天然記念物「七ツ釜」は七つの滝と淵を持つ柱状節理の発達した景勝地でしたが、地すべりにより崩壊してしまい、その上崩壊した土砂が下流に流出する危険が出てきました。そこで緊急災害復旧工事により、当時の滝を模した砂防ダムの建設が計画されました。人工岩ロッキーステージによる修景が高く評価され、事業を進めた湯沢砂防事務所は栄えある全建賞を受賞しました。

工事名
平成23-24 年度川崎床固工工事
施 主
国⼟交通省四国地⽅整備局四国⼭地砂防事務所

〔全建賞※受賞〕
川崎床固工は、河床の安定化や地山の侵食防止を目的として床固工及び護岸工を整備したものです。実施にあたり、市民により設立された「川崎水辺の楽校プロジェクト推進委員会」と河川管理者等により、水辺で行う活動・利用に関する議論を踏まえた施設計画とするとともに、床固工部に人工岩ロッキーステージを採用した点などが高く評価され、全建賞受賞工事となりました。

※全建賞とは、全日本建設業協会が主催する、建設技術の活用並びに公共事業の進め方や運用の工夫等により突出した成果の得られた事業及び施策を表彰する歴史と伝統のある賞です。

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