当社では、土木景観分野で培ってきた強度と耐久性の技術力に、動物園・水族館分野を数多く手掛けてきたノウハウを織り交ぜて、人工岩ロッキーステージの設計ご提案や工事対応を行っています。
当社は日本動物園水族館協会にも加盟。動物園・水族館を取り巻く環境や社会的役割の変化を鋭敏に捉えつつ全国の施設とも密に情報交換し、動物たちにとって何が一番大事なものであるかを考えながら事業に取り組んでいます。
実績集
アメリカ動物園水族館協会(AZA)やカナダ・マニトバ州のホッキョクグマの施設基準に沿った獣舎。見どころのひとつは、長さ18mの水中トンネルです。ホッキョクグマとアザラシのプールは分かれていますが、トンネルからはまるで一緒に泳いでいるように見ることができます。放飼場の広大なモート(堀)の擬土や侵食された岩、仕切り部のダイナミックな立ち壁の岩盤など擬岩の見せ場も豊富です。
エゾシカが急こう配な崖を登り下りする様を行動展示で見せるため、旭川の観光名所である層雲峡をモデルとした擬岩を構築。重量軽減のためEPS (発砲スチロール) を土台として、表面にモルタル造形を施す工法が採用されました。
リニューアル工事において造形関連を担当。東北随一の巨大水槽内を彩る擬岩のなかには近隣の観光スポット「ゴジラ岩」を再現したものも。「男鹿のなまはげ」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことにより、水族館を訪問する観光客も今後増えていくと思われます。
ヤギには、高いところに登る習性があります。周りに敵がいないか見張ったり、敵から逃げたり、木の上の食べ物を採ったり。本施設では、そうした生態を見せる仕掛けとして立ち木に見立てた鋼製のタワーを設置。ヤギ達は初めて見る人がビックリするほど軽快に木登りを見せています。またこのタワーは「木陰」を作る役割も担っており、ヤギ達は暑い日にはいつもこの下で休んでいます。
関東地方を代表する清流・那珂川のほとりに建つ淡水魚中心の水族館「おもしろ魚館」。その新築に際し造形関連を担当しました。目玉はアマゾンの熱帯魚を展示する巨大水槽とドーム型のトンネルで、ピラニアと一緒にカピバラが優雅に泳ぐ姿は、訪れる人を驚かせています。
チンパンジーが森の中で木々やツタを伝ってノビノビと動く様を見せるため、高さ14 mの鉄塔にロープを張り巡らし木製のジャングルジムを設置しています。また、チンパンジーが考えながら行動できるように、くだものを入れたUFO キャッチャーやジュースが出てくる自動販売機といった奇抜なアイテムも設置されています。
開園から100年以上と歴史のある国民公園。その園内にある大温室の老朽化に伴うリニューアル工事が行われました。新しい総ガラス張りのドーム形状の温室内には世界各国の珍しい植物が展示されており、生息環境別にエリア分けされた四季折々の風景を見ることができます。
リニューアル工事において造景関連を担当。既存の施設を活かしながら、残す部分と作り変える部分とをしっかりと選別し、新たな水族館施設に生まれ変わりました。
最大の見どころは、トラが縄張りを見まわる習性を活かして観覧者の頭上を歩く姿を大迫力で観察できる地上3.5mの「空中回廊」です。また、正面の観覧スペースは展示空間と床の高さを揃えて大型のガラスだけで仕切られているため、まるで来園者はトラと同じ空間にいるかのような感覚で見ることができます。エサやりを見学できたり、水浴びの池、爪研ぎの木など、トラの生態を間近で観察できる様々な工夫が凝らされています。
二つの円柱アクリル水槽を繋ぐ箱型のアクリル通路をコツメカワウソが可愛らしく行き来する様を見て楽しむことができます。当社はカワウソ生息域を模した朽木や川べりなど水槽内の情景を担当しています。
リニューアル工事において造形関連を担当。擬岩の重量を軽減するため、EPS (発泡スチロール) を土台として表面にモルタル造形を施す工法が採用されました。中心部にはウォータースライダー風の滑り台が設置されています。
ニホンザルが生息する里山の風景を再現するため、通信鉄塔や擬木による森林、小川等が設置されています。昔ながらのサル山と違って、全面芝生張りの山となっています。
旧施設の老朽化に伴い、建て替えによる全面リニューアル工事が施されました。モルタル製の擬木にロープが張り巡らされており、前面からも後方上部からもガラスやフェンス越しにさまざまな種類のコザルたちが元気に動き回る様を見ることができます。
老朽化の進んだ施設について、既存施設の調査、設計、積算に対応しました。当社では長寿命化に向けた適切な維持補修工法を都度ご提案させて頂きます。