岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2022年 1月号

山間部ループ道路を軽量盛土で支持 - EDO-EPS工法 -

昨年9月、千葉県鴨川市に県内初となるループ橋が完成。県道市原天津小湊線(延長36km)の一部となるこのループ橋の整備は、地域が長年待ち望んでいたものでした。
同道は房総半島の内陸部と太平洋岸を結ぶ重要な幹線道路ですが、すれ違いが困難な道幅や非常にタイトなヘアピンカーブの区間が存在し、更に急峻な地形から豪雨等による崖地の崩落が度々発生していました。
そこで県では1991年度から特に狭あいな区間の改良に着手し、ようやくの開通となったものです。沿道は清澄山や養老渓谷に代表される豊かな自然に恵まれ観光道路としての機能も有しているため、初めて訪れるような人でも利用しやすい道路へと変身しました。

「清澄山道ループ橋」と名付けられたこの橋は、20m以上ある高低差を地形的な制約を受けずに余裕ある道路半径で解消する方策として採用されており( 橋部分での高低差も約8m)、斜面から道路を離すことで土砂崩れの影響が受けにくくなるといった副次的なメリットも備えています。

岡三リビックはこの工事において、地山から橋へと接続する部分の盛土が急峻な山間部であることを考慮し、拡幅した道路による荷重を低減するEDO - EPS工法の材料を納入、またグループ会社の岡三工事が施工を下請けにて担当しました。

工事概要

施主
千葉県県土整備部 安房土木事務所鴨川出張所
工事名
令和元年度社会資本整備 総合交付金・県単道路改良(幹線) 合併工事(坂本・擁壁工)
施工
青木総業株式会社
商品名
EDO - EPS工法 2,118m3

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2022年1月号 PDF版

木登り熊を見せる立体空間 - 沖縄こどもの国動物園-

「沖縄こどもの国」は、沖縄県内で唯一の動物園や「ワンダーミュージアム」「ふるさと園」などで構成される複合施設。2020年には開園50周年の節目も迎え、施設では、県外からの誘客も見据えた独自性と魅力を備えたリニューアル工事を進めることとなりました。

そうした計画の一端である動物園拡張の目玉のひとつが、キツネやタヌキ、クマなど子供たちになじみのある動物を中心に展示する新エリア「里山の迷宮」です。こどもの国の高低差のある地形を活かして里山を表現した作りとなっており、空間を立体的に巡りながら動物たちを見ることができます。
岡三リビックのグループ会社・沖縄リビックはこのエリアにおいてクマの展示空間を担当。展示するマレーグマや二ホンキノワグマは木登りが得意なことから、その生態を効果的に見せるため放飼場の中央に擬木を用いた熊棚風アスレチック遊具や造形物を配置するなど上下方向の移動に工夫を凝らしています。立体的な園路により観覧者へは木の上のクマを間近に見るビュースポットも用意されています。

マレーグマも二ホンツキノワグマも絶滅が危惧されている動物であり、これら飼育する国内各動物園は生育環境に配慮し種の存続を見据えた園づくりが求められています。
岡三リビックは国内の多くの動物園・水族館で野生での生息環境をイメージした行動展示型施設の施工実績で各園のリニューアル計画をサポート。得た知見を磨きながら更に良い展示の形を模索しています。

工事概要

発注者
沖縄市企画部 プロジェクト推進室
工事名
沖縄こどもの国クマ舎周辺 エリア整備工事(第1期)
施工業者
株式会社基土木
商品名
クマ舎(熊棚含む)一式

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