岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2021年 4月号

ダム本体工事CP(コルゲートパイプ)を骨材引出しトンネルに- コルゲートパイプ -

島根県の江の川支流・一級河川都治川(つちがわ)は、古くからたびたび洪水被害を起こし、中でも昭和46、47年の豪雨では護岸崩壊や橋梁流出、家屋・農地の浸水など、その被害は甚大なものでした。

それ以来同河川では様々な改修が進められてきましたが、抜本的な治水対策が必要とされていました。そこで計画されたのが「波積(はづみ)ダム」(貯水量3700万m3)の建設です。完成すれば昭和47年豪雨と同じ規模に対して2m以上の河川水位低減効果を発揮するよう設計されています。
また逆に渇水時において農業用水の確保や河川の生物生息環境を保全するため、貯めた水を適切に下流に補給できる充分な容量を想定しています。

同ダムは平成6年から事業が進められてきましたが、令和2年にようやくダム本体のコンクリート打設工事に着手する段階となりました。
この工事でコンクリート骨材をストックヤードから引き出すベルトコンベアのトンネルとして地中に埋める形で用いられているのが、岡三リビックが提供したコルゲートパイプです。組立て解体が容易で充分な強度を持つため様々な工事で活用することができるコルゲートパイプは、岡三リビック創業以来の資材。グループ会社・岡三工事による迅速な施工も含め、豊富なノウハウで工事をサポートしました。

物件概要

施主
浜田河川総合開発事務所
工事名
波積ダム本体建設工事
施工
安藤ハザマ・今岡工業・原工務所特別共同企業体
商品
コルゲートパイプ φ3000×48m

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2021年4月号 PDF版

PDR工法で法枠工を迅速改修 - PDR工法 -

山形県大江町は県のほぼ中央部に位置する自然豊かな町。その中心部である左沢(あてらざわ)はかつて最上川舟運の川港として栄えていました。江戸元禄以後最上川の交通網が整備されると、小鵜飼船(こうかいぶね)で米沢から運ばれた荷が左沢で積み替えられ、酒田までは艜船(ひらたぶね)で運ばれるという、最上川の水運に欠かせない中継地点でした。
間口3間半、奥行き20~30間という短冊状の町家の街並みが形成され、町内の原町通りには往時を偲ばせる蔵座敷や市神跡等が残されています。この景観は平成25年に「最上川の流通・往来及び左沢町場の景観」として、県内初となる国の重要文化的景観にも選定されました。

そんな左沢地区にて平成9年、台風8号の影響で広域的な法面崩壊が発生し、数年に渡って鉄筋挿入工や吹付枠工による復旧工事が行われました。ところが平成27年に、この法枠工に亀裂が生じていることが報告され、詳細な調査の結果、雨水の浸入による土砂の吸い出しや地盤の沈下があることが判明し改修が必要となりました。

そこで採用となったのが岡三リビックの排水補強パイプを用いた「PDR工法」です。PDR工法はストレーナー加工された鋼製の中空パイプを法面に打設することで排水機能と斜面補強機能の両方を見込むことができます。
パイプの先端を尖らせることで、そのまま地盤への打撃あるいは圧入により挿入を行うためプレボーリングが不要で、大掛かりな作業機械も不要など施工効率に優れ、少人数で簡便に施工を行うことができます。
またZAM※(高耐食めっき) の採用で80年から100年の耐用性を持ち、ライフサイクルコストの低減に貢献しています。
※溶融亜鉛- アルミニウム-マグネシウム合金

物件概要

施主
山形県村山総合支庁
工事名
令和元年度砂防関係施設 長寿命化事業(単独急傾斜地) 小漆川法枠補修工事
施工
林建設株式会社
商品
排水補強パイプ 327本

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