岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2023年 9月号

首里城再建の要、搬入路を造成 - テラグリッド -

沖縄・首里城公園
1992年の正殿の再建以来、かつての琉球王国をしのばせる沖縄のシンボルとして親しまれてきた首里城。2019年2月に首里城公園はようやく園内全ての整備が終了しました。これが突然の大火災に見舞われたのは同年10月31日未明のこと。正殿など7棟の再建建造物のほか多くの収蔵展示品も焼失し、沖縄県民はもとより日本国民皆が悲しみに打ちひしがれました。

しかしすぐに再建に向けたアクションが各方面から立ち上がり、2022年11月には正殿の工事が着手されるなど園内各箇所で復興が加速しています。

この工事において、正殿など焼失建造物が集中する中心の広場「御庭(うなー)」のレベルまで工事車両と資材を導入するための仮設道路の補強盛土工法として採用されたのが、岡三リビック納入の「テラグリッド」です。
テラグリッドは、耐候性に優れた高密度ポリエチレン樹脂製土留め材「グランドセル」と、樹脂複合材を格子状に成形した盛土・地盤補強用ジオグリッド「トリグリッドEX」を組み合わせたもの。壁面の構築に根入れが不要なため、本工事のように既設管理道路上に仮設で構築するケースで非常に有用です。
また、部材が軽量で作業も簡便、締固めの層厚管理も容易であるなど、大型重機等を使用することなしに迅速な施工を可能にします。

正殿の再建に向けては、県産材はじめ多方面から調達する木材や6万枚に及ぶ赤瓦などの準備が進められており、そうした材料の搬入路としてこの仮設道路が貢献することはたいへん名誉なことと思います。

工事概要

施 主
沖縄総合事務局 国営沖縄記念公園事務所
工事名
令和元年度園路広場整備他工事
施工会社
有限会社西原農園
商品名
グランドセル 壁面積158m2
トリグリッドEX  900m2

PDFでご覧になりたい方はこちら

2023年9月号 PDF版

初開催の地で管更生をアピール 

下水道展'23札幌
去る8月1~4日、北海道・札幌ドームにて、下水道の構築、維持管理から更生まで下水道に関連する様々なサービスや工法を一堂に集めた展示会「下水道展'23札幌」が開催されました。東京より北での開催は今回が初とあって、300近い出展各社各団体とも力の入った内容で会場を賑わせていました。
岡三リビックでは現場条件に応じて最適なご提案が可能な管更生工法を取り揃えており、この展示会でも「SWライナー工法」及び「J -TEX工法」両協会会員としてのブース出展のほか、日本管更生技術協会(JPR)の展示へも参画するなど多角的にアピール。それぞれに多くの方々のご訪問を頂きました。

■SWライナー工法

帯状の硬質塩化ビニル部材( ストリップ) を管路内で螺旋状に製管しながら更生管を形成します。ストリップかん合用の機具以外に特殊な機器は不要で、迅速かつ容易に管更生工事を進めることができます。
ストリップ材はオス・メス形状のかん合構造を採用し、製管時にかん合部に接着剤を塗布しながらスパイラル状に接合していくため、水密性の高い更生管が生成されていきます。屈曲部でもかん合部の外れがなく、耐震性試験でレベル2の地震動相当をクリア、また既設管との隙間は充填材が注入されるため、既設管と一体となった強固な管きょを形成します。

■J-TEX工法

ガラス繊維製不織布に光硬化性樹脂を含浸した「SORS Liner」を用いる、紫外線照射による管更生工法です。マンホールから既設管内にSORS Liner を引込み送風機によってその内部を拡径した後に光照射装置「UVチェーン」を挿入し、管を形成していきます。
その施工は管径φ300mm×延長L30mの条件でわずか4時間程度と超スピーディ。UVチェーンにはカメラが装着されているため、常に高い品質を保持した仕上がりを実現します。また施工車両1台に施工機材と発電機及び材料等一式を積載できるため、経費縮減や作業員負担の軽減にも貢献します。

PDFでご覧になりたい方はこちら

2023年9月号 PDF版
ページトップへ