岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2023年 4月号

処分場廃棄物を補強土で集約 - トリグリッドEX -

島根県邑智郡は川本町・美郷町・邑南町の3自治体からなる、人口およそ1万7千人を抱える地域です。
従来、当地のごみ処理は邑智郡総合事務組合の施設「邑智クリーンセンター」で行っていましたが、近年は処分場の容量ひっ迫の問題が浮上してきていました。
そこで同郡に加え隣接する大田市のごみを焼却し、発生する焼却灰等にも対応しながらその削減や資源化をより進めるため、40,300m3の容量を確保した埋立地の増設と新しい浸出水処理施設の建設を進めることとなりました。

この埋立地は新しい敷地の整備ではなく既存敷地の改良を伴うものであるため、既に埋められていた廃棄物を一部掘り起こして移設する必要が生じます。その廃棄物は敷地内の一箇所に集約することで空間効率を高められるよう盛土する計画とされました。
その際に採用されたのが、大型土のうを10mほどまで積み上げて廃棄物で裏込めし、一定の層厚ごとに敷設した盛土地盤補強用ジオグリッド材「トリグリッドEX」をこの土のうを巻き込んだ補強土壁とする案でした。

これにより土のうによる法面を最大限に急勾配化し、限られた敷地で大容量を確保することが可能となりました。
トリグリッドEXの盛土材摩擦特性は盛土の安定に十分であり、また高い耐久性 ( 耐候性、耐薬品性、耐寒・耐熱性 ) を有するため、一般的な盛土とは異なる最終処分場のような用途にも適しています。この盛土は最終的に、水の浸入がないよう養生シートで隙間なく覆われての造成となりました。施設は既に昨春より稼働を開始し、地域の生活を支えています。

工事概要

発注者
邑智郡総合事務組合
工事名
最終処分場施設整備工事
施 工
五洋・協和エクシオ 特別共同企業体
商品名
トリグリッドEX  EX-40 3,000m2

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2023年4月号 PDF版

築80年の土木遺産RC橋を保全 - スケルトンクリアーコーティング -

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横浜市鶴見区の陸橋「響橋」は、国道1号(第二京浜)と横浜市道が立体交差する場所にある鉄筋コンクリートアーチ橋です。日中戦争のために幻となった1940年東京オリンピックのマラソンコースの折り返し地点を飾る建造物として計画された、優美な佇まいを備えています。オリンピックは返上されましたが橋の工事は継続され、既にその竣工から80年以上が経過し、現在では土木学会による土木遺産に指定されています。

横浜市でもこの橋を、その建設に至る背景も含めた貴重な文化遺産として市の歴史的建造物に指定するとともに、その保存に向けての工事を進めました。

この工事で使用されたのが岡三リビック納入のコンクリート表面保護工法「スケルトンクリアーコーティング」です。1液性の「MBSクリアガード」0.5ℓ /m2を塗布するだけではく落防止と水蒸気透過性・耐火性を備え、施工後もコンクリート表面が透けて見えるのでクラックや躯体表面の変状が容易に目視確認できます。異常個所の早期発見とピンポイントでの補修を行うことが可能です。
首都高速道路:剥落防止工の評価基準 B 種

■特長

<透明性>…目視点検の確実化
コーティング材はコンクリート表面の砂粒が確認できるほどの透明度を実現しました。

<透過性>…コンクリート劣化抑制
コーティング材は防水性と水蒸気透過性を両立。外部からの水分を遮断しながら素地内部の水蒸気は外部に放出します。

<耐火性>…トンネル等で適用可
難燃性のため加熱後の延焼も発生しません。また有毒ガスの発生もありません。

<施工性>…確実かつ短時間で施工可
コーティング材の塗布は1工程のみのため省力化が図れます。

 

工事概要

施 主
横浜市鶴見土木事務所
工事名
鶴見区響橋補修工事
施工会社
泰平建設株式会社
商品名
スケルトンクリアーコーティング 2,300m2

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