岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、
トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2020年 4月号

軽量盛土工(EPSブロック)で高速ランプ整備 - EDO-EPS工法 -

福岡県福岡市東区においていま、福岡高速1号線の香椎浜ランプ付近とアイランドシティを結ぶ自動車専用道路「福岡高速6号線」の事業が進められています。これは福岡市東部地域の交通混雑の緩和や、港湾物流の増加・新青果市場などの立地に伴う広域的な交通需要に対し交通の円滑化を図ることを目的とした道路整備を行っています。  

この道路は全体として高架道路形式で計画されており、アイランドシティ側にある出入口ランプのスロープ部では盛土高が最大で5.3mにも達するため、荷重軽減の目的で軽量盛土工(EPSブロック)が採用されています。壁面材にも軽量なコンポジットパネル(小型プレキャストパネル21kg/枚)が用いられており、重機の不要な合理化施工が実現しました。
 このEPS設置工事は当社グループ会社の岡三工事(株)が下請受注し、元請業者様と協力して2カ月余りの短期間で工事を遂行しました。  

EDO-EPS工法は盛土材に発泡スチロールブロックを用い、土砂の約1/100(単位体積重量0.2~0.4kN/m3)という軽量性を生かして埋立地や河川沿いなどの軟弱地盤や過大な荷重を避けたい崖地などでの盛土・道路拡幅など様々な現場で利用されている工法です。部材の軽さは作業のスピードアップや使用機材のコスト軽減に貢献しています。

均一な密度、均一な盛土高、そして簡便迅速な施工を実現するEDO-EPS工法は、軟弱地盤における盛土作業の困難さを一気に解決できる秘策です。岡三リビックは、それぞれの現場の特性に応じた最適な工法や資材をご提案し、私たちの暮らしや経済を支える安心のインフラ整備をお手伝い致します。

物件概要

施主
国土交通省九州地方整備局 博多港湾・空港整備事務所
工事名
平成31年度博多港(アイランドシティ地区)道路(VI工区)橋梁擁壁工事
施工
あおみ建設株式会社
商品名
EDO-EPS 計1948m3

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2020年4月号 PDF版

民家の狭間(はざま)の土砂崩れを経済的に復旧 長野県 - ミニアンカーDO -

平成29年7月、梅雨時の豪雨により長野県県北で土砂崩れの被害や林業・農業などへの損害が多く発生しました。
ここ長野市中条地区では集落内の斜面が崩壊し、周辺家屋への被害は辛うじて逃れたもののいつまた地すべりが起きるとも知れない状況となり、できるだけ早く対策を講じることが求められていました。  

当初は法枠と鉄筋挿入工(ロックボルト工)の併用での対策が検討されましたが、当現場が粘性土地盤であるため一般的な鉄筋挿入工の場合は補強材が長く配置間隔も狭いものになると見積もられました。

これに対し岡三リビックでは先端拡大型アンカー「ミニアンカーDO」を提案。同じ効果を得るのに補強材を短く、配置ピッチを広く取ることができるためです。
民家に挟まれた場所での工事であること、少しでも早く対策工事をすべきであることを考慮し、且つ周辺家屋への干渉もなく収まり、より簡便迅速な施工を経済性高く進めることができるなど、検討の結果ミニアンカーが採用となりました。

物件概要

施主
長野県
現場名
平成29・30年度防災・安全交付金(地すべり対策)工事(地) 追平 長野市中条小手屋及び平成30年度防災・安全交付金(地すべり対策)工事(地)追平 長野市中条小手屋
施工
株式会社 上原産業
規模
121本

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