環境配慮型プラスチック製雨水貯留浸透槽
ジオプール工法
ジオプール工法は、集中豪雨時の道路冠水対策、
雨水利用施設として設置するプラスチック製雨水浸透貯留槽です。
ジオプール⼯法は容器包装リサイクル法の適⽤を受ける材料を使用し
『エコマーク』を取得。優れた施工性に加え、
⼤型重機の作業が可能な業界トップクラスの強度を有しています。
ジオプール工法とは
About
ジオプール工法は、本体2個を1ユニットとして積み上げ、上下左右を継手で連結させるシンプルな構造です。貯留槽は93%の空隙率を有し、その上を遮水、透水、保護シートで覆うことにより簡単に貯留槽が完成します。使用するシートや流入・流出槽の組合せによって「貯留型」「浸透型」のどちらの用途にも適用可能です。
About Geopool
ジオプール工法の特長
Point.1
業界トップクラスの強度
ジオプール工法は、容器包装リサイクル法の適用を受ける再生オレフィン系 樹脂(PP・PE)を原料に用いた環境負荷の低減と雨水の流出抑制を同時に実現するプラスチック製雨水貯留槽です。その部材は、レベル2地震動や「槽上での大型クレーン作業」「大型車の長期駐車」も可能な業界最高クラスの強度を有しています。
Point.2
大幅な工期短縮
ジオプール工法に用いる部材は、本体1個約5kgと軽量です。そのため運搬、組立て、さらに部品の接合の際にはジョイントパーツをはめ込むもので、特殊な技術や機械を必要とせず人力で容易に施工することができます。最下段の施工時には基礎地盤面の平坦性を確保することにより、精度よく施工することができ、その結果1日に約200m3の組立てを行うことが可能となり大幅な工期短縮に貢献します。
Point.3
高い耐久性と耐震性
ジオプール工法による雨水貯留浸透施設は、地下に埋設して使用するため紫外線や熱等による化学的劣化は通常発生しないと考えられています。またクリープ試験結果より、50年後の予測クリープ変位は、許容値以内にあるため、必要な耐クリープ性能を有しています。さらに正負交番載荷試験による許容変形角と地震時応答解析から得られた槽幅においてレベル2に相当する地震動に対する耐震性能を有しています。
Point.4
容易なメンテナンス
ジオプール工法を用いた雨水貯留浸透施設は、流入ますにスクリーンや泥だめを設置することによりごみなどの槽内への流入を防止できます。必要に応じて土砂捕捉水透過壁システムを設置することにより、流入土砂を区画内に堆積させることができます。さらに点検孔を通して容易に清掃・槽外排出・機能回復ができるので長期的な貯留機能の維持管理が容易に行えます。
Point.5
各種認定等
公益社団法人 雨水貯留浸透技術協会 技術評価認定書(雨水技評第26号-4)の評価認定を取得。
ジオプール本体に容器包装リサイクル法に適合する「再生オレフィン系樹脂(PP・PE)」を原料に使用し、環境負荷の低減に貢献する製品として『エコマーク』を取得しています。
類型名:⼟⽊製品Version1.19
類型番号:131
認定番号:21 131 003
再⽣プラスチック98%使⽤
Lineup
部材の一例
AE - 1 | AE - S | AE - W | AE - T4 | AE - T8 | AE - C | |
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外観 | ![]() |
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寸法(mm) | 545.0×545.0×260.0 | 505.0×360.0×26.0 | 531.5×509.0×35.5 | 85.0×85.0×39.0 | 85.0×85.0×78.0 | 450.0×450.0×16.0 |
素材 | 再生オレフィン系樹脂(PP・PE) |
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空隙率 | 93% |
■ジオプール工法の部材について
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鉛直製品保証値 | 364.0kN/m2 | |||||
鉛直許容応力 | 254.8kN/m2 | |||||
長期鉛直許容応力 | 60.0kN/m2 | |||||
水平製品保証値 | 160.0kN/m2 | |||||
水平許容応力 | 112.0kN/m2 | |||||
長期水平許容応力 | 48.2kN/m2 |
Example
施工事例
施工実績件数:累積1,350件以上、
施工貯留数量:累計53.6万m2以上
学校、駐⾞場、公園、歩道、商業施設、
公共建築施設
⼯場施設、⺠間宅造地、他
設置場所/摂南大学(大阪府)。
キャンパス内に新設した駐車場にプラスチック製雨水浸透貯留槽「ジオプールAE-1」を設置し、近年各地で大きな被害をもたらしている雨水災害への対策を施されました。本工法は、軽い部材を人力で組み上げるモジュール構造であり、養生期間が必要なコンクリート槽と比べて大幅なコスト縮減と工期短縮に貢献しました。
設置場所/広島県神石高原町の町役場庁舎
新庁舎建築計画の一環として、敷地内に雨水を一時滞留させる地下貯留槽「ジオプールAE-1」を設置されました。本工法の原材料は軽く施工性に優れた再生プラスチックですが、業界最高クラスとなる最大土被り3.3mという高い耐荷重性能を有しています。施工中の工事車両の通行はもとより、埋設後の地上部利用も可能なため、完成後は来庁者専用駐車場として整備される予定です。
設置場所/名古屋コストコ新店舗
流入雨水に対する対策としてコストコ店舗の敷地内に「ジオプールAE-1」を埋設されました。本工法は部材1ユニットが5kg 程度と軽量なため、人力でのスピーディな工事が可能。またコンクリート製貯水槽のように打設する際の養生期間が不要になるため、全体工期を大きく短縮することができました。
形式 | 第1案:砕石貯留形式 | 第2案:プラスチック製貯留形式(ジオプール工法) | 第3案:プレキャストコンクリート製貯留形式 |
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技術指針 | 雨水浸透施設技術指針 | 雨水貯留浸透技術評価認定制度実施要領 (雨水貯留浸透技術協会認定取得) |
地中構造物研究会規格準拠 |
概要図・写真 |
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断面図 維持管理性能 |
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貯留率 | 貯留率が25%程度であり、他案に比べ極めて低い。 | 貯留率が93%程度であり、他案に比べ最も貯留率が高い。 | 貯留率が75%程度のため、第2案に比べ貯留率が劣る。 |
施工性 |
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鉛直荷重性能 | 大型車両走行下面などに設置が可能である。 | 許容設計耐圧強度として60KN/㎡の製品群があるため高土被り、大型車両走行下面などに設置が可能である。 | 設計耐圧強度は40KN/㎡程度であり、柱、梁、スラブを組み合わせたラーメン構造のため、0.5m~2.0mの低土被りが使用範囲となる。 |
適用性 | 貯留率が低いため、敷地内で計画容量の確保が困難である。 | 施工性・経済性に優れ、貯留率も高い。 | 第2案に比べ、施工性・経済性に劣り、かつ貯留率が低い。 |