岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

2014年以前のバックナンバーはお問い合わせください。

2018年 1月号

『 ネパールの大動脈にトリグリッドEX 』- トリグリッドEX

 ネパールは、インドと中国に挟まれた内陸国で、標高70mの平原から8000m級のヒマラヤ山脈までと多彩な地勢を持っています。しかしそれゆえに交通事情は厳しく、首都カトマンズと南部穀倉地帯を結ぶ幹線道路も雨季の土砂災害で交通が寸断されること度々で、1960年代からその解決策が多岐に検討されてきました。
 そこで独立行政法人国際協力機構(JICA)によるODA事業として総延長160km、高低差1300mの「シンズリ道路」建設が着手されたのが1996年。足掛け20年の工事を経て、同道は2015年にようやく全線開通を迎えました。その第三工区、スンコシ川沿いの急峻ながけ地を縫う区間においては、当社のジオグリッド材「トリグリッドEX」と壁面材「トリパネル」を使用した補強土壁が採用されています。
  ただ、設置にあたっては現地の要望として1:0.1の急勾配が求められ、20m近い壁高とともに本来の同工法の想定にない設計要件であったため、工事に先立って実大実験を行いトリパネル同士がより強固に結合するよう形状を改良するなど解決策を講じたうえで施工にあたりました。
 現地雇用対策としての面から沿道在住者を中心に人力主体で進められた作業では、急峻で条件の厳しい現場にあって軽量な施工部材が強みを発揮しました。
 施主・施工会社・設計会社・メーカーが一体となって取り組み道路は無事完成。全線完工直後に発生した2015年ネパール地震(M7.8)においても同道は被害を軽微に留め、救援物資の搬送ルートとしてフル活用されるなど信頼性の高いインフラの構築に寄与することができました。

【物件概要】
施主:ネパール国インフラ交通省道路局
工事名:シンズリ道路建設計画(第三工区)
施工会社:株式会社 安藤・間
施工規模:トリグリッド48,500m2
トリパネル6,271セット

【岡三マンスリー 1月号 PDF版】
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『 「エージング」技術で城跡風情を再現 』

 全国でも珍しい球面状に積み上げた石垣「巻石垣」で知られる国史跡・鳥取城跡(鳥取県鳥取市)は、鳥取市が長期計画の下で復元計画を進めている最中。崩壊したり歪んだ石垣の解体修理を進める傍ら、市中から城への 大手筋に架かる延長36mの木橋・擬宝珠橋の再架橋が現在の主体工事となっています。  岡三リビックではこの城跡で、16年4月号にてお知らせした「エージング」作業を引き続き担当中です。  既存の石垣を解体修理するにあたって破損部を補完するため新たに石を調達する必要がありましたが、100年単位を経た地場の石とで色味に差があり石垣がパッチワーク状に。歴史ある史跡としての風合いに欠ける印象 を与えていました。  そこで、岡三リビックが動植物園の人工岩「ロッキーステージ」や景観保護吹付工「斜面いろどり工法」などの景観工法で培ってきた塗装技術「エージング」を用いて新しい石に既存の石と違和感のない塗色を施す工事を 行っています。

「エージング」は、新品の見た目を年月を経たもののように変える演出手法で、当現場では平ひらやまじろ山城部分の石垣について既存の石のカラーパターンやくすみ方の様子を子細に分析し、新しく組み入れた石を塗装。職人の手で調 子を整えた岩肌は、補完部分と指摘されても見分けがつかない程となっています。 長期にわたるエージング作業。最初に行った個所は既に年月も経ており、くすみやコケ類の繁茂などでの自然 味が増しより馴染んでいる様子がみられます。徐々に形を成す石垣と併せ、かつての雄姿を地道に取り戻しつつあります。

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2017年度 岡三マンスリーバックナンバー

 
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