岡三マンスリー

「岡三マンスリー」は岡三リビックが毎月お届けする、トピック満載の広報誌です。
2000年10月から発行しております。

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2019年 6月号

『 南予の国道幹線を迅速改修 』- アキレスTn-p工法 -

 愛媛県宇和島市と西予市の境となる法華津(ほけつ)峠を通る国道56号線は、かつては勾配もきつくカーブが連続する延長11kmの峠道でした。これが昭和45年に延長1.3kmの法華津隧道を含む新道の完成によって道路幅が広がり延長も5.7kmに短縮されると、地域の交通事情は大幅に改善されました。

 今日、同地域にはさらに松山自動車道が通じて利便性はより高くなっていますが、同道が地元の重要な幹線として機能していることに変わりはありません。しかし完成から49年とあって、法華津隧道を管理する国土交通省の調査ではコンクリートの剥離対策や漏水対策など様々な改修が早期に必要なトンネルと診断されていました。

 この改修工事において裏込注入工として用いられたのが「アキレスTn-p工法」。トンネルの覆工背面に生じた空洞が元で不均一な外力を生じ構造に影響を及ぼすことを防ぐためウレタン材を充填する工法です。従来のセメント系材料を用いたものに比べて重量約30kg/m3軽量なため、施工後にも加重要因となることなく対策を施すことができます。

 また使用機材がコンパクトなうえ裏込材に用いるウレタンは1分半程で固化します。本工事は裏込注入工が当初想定以上の量となり、また昨年は西日本豪雨で発生した沿道被害の復旧なども重なる現場となっていましたが、迅速な作業と道路占有を最小限に留める配慮で全体計画の推進に貢献しました。

 築50年を経過しつつ未改修なトンネルが全国にまだ数多いといわれる中、アキレスTn-p工法は安全安心なインフラの実現にそのスピード施工で応えています。

 

【物件概要】
施 主:国土交通省 大洲河川国道事務所
工事名:法華津ずい道補修工事
施 工:ショーボンド建設株式会社
商品名:アキレスTn-p 工法
数 量:2,000m3

【岡三マンスリー 6月号 PDF版】
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『 加圧注入で効果! 』- ミニアンカーPI -

 先端拡大型補強材「ミニアンカーDO(以下DO)」は、地山補強の際に鉄筋挿入工に比べて補強材先端の支圧効果を期待できるため、比較的緩い地盤において補強材の打設本数を減らしたり、補強材長を短くすることができる工法です。
 しかし、地山補強土用として開発されているため、擁壁の補強として適用したいとの要望の場合、擁壁裏面の透水層に栗石や単粒砕石などが用いられているような透水性の高い条件ではグラウトが散逸してしまう問題がありました。

 これを解決するため、擁壁補強用として構造も新たに開発されたのが「ミニアンカーPI(以下PI)」です。
 性能比較のため行われた実大実験では、DOとPI、さらに加圧注入したPIを関東ロームの土質にて施工。補強材の引抜き試験や、土中のグラウト充填状況を確認しました。
 結果、DOとPIはほぼ同等の最大引抜き荷重である一方.グラウトの加圧注入を行ったPIは最大引抜き力が1.8倍近く増加。グラウトを加圧注入することによってグラウトの充填性が向上して地盤との付着力が増加したためと考えられます。

 また、引抜き試験後に試験盛土から掘り出したミニアンカーは、加圧したもののほうが拡大部にグラウトがより充填され引き抜き抵抗力の増大に貢献していることも確認されました。

【岡三マンスリー 6月号 PDF版】
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2019年度 岡三マンスリーバックナンバー

  • 2019-06号『南予の国道幹線を迅速改修』
  • 2019-05号『ゾウに快適な場づくりを支援』
  • 2019-04号『北海道胆振東部地震 震源至近のトリグリッド 被災なし』
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